ソウル世界花火大会2026|本番当日、昼の汝矣島は交通規制でこうなっていた

花火大会は夜のイベントだ。ところがこの祭りが始まるのは、夜ではない。ソウル世界花火大会 交通規制の実際を、本番当日の昼の汝矣島から記録した。

9月5日、土曜の午後。本番を前に汝矣島(여의도 / ヨイド)へ出かけた。花火は夜8時に始まる。まだ5時間も前なのに、汝矣島はもう、いつもの汝矣島ではなかった。

ソウルが初めての方へ。汝矣島は漢江(ハンガン)の中州にある島で、ソウルの金融街です。普段はオフィスビルと片側四車線の大通りが並ぶ街ですが、花火大会の日はその大通りを丸ごと車両通行止めにします。ソウルでも年に数えるほどしかない光景です。日本の花火大会と違って浴衣を着る習慣も、場所取りの細かいルールもありません。そのかわり車で行くという選択肢が最初から消える——これがこの日いちばん大事な前提です。

ソウル世界花火大会 交通規制でカラーコーンが置かれた汝矣島の道路と警察の交通規制看板、青空と入道雲
「交通規制——迂回してください」。警察の立て看板とカラーコーンが道路を横切って並んでいた。右側の青い横断幕がこの祭りの案内。

車が消えた道路を、人が歩く

まず目に入ったのは空っぽの道路だった。普段なら車がびっしり並んでいる往復車線にオレンジのカラーコーンが延々と続き、その内側には車が一台も入れない。

カラーコーンで車線を規制した汝矣島のイチョウ並木を歩く人々の午後の風景
並木の木陰を、人が絶えず流れ込んでくる。コンビニの前に列ができ始めたのもこの頃だった。

ソウルでこういう光景はそう見られない。都心のど真ん中の大通りが、一日だけ車から人の手に渡る。「祭り」という言葉が実感になったのは、花火よりむしろここだった。

日傘をさした人々が汝矣島の大通りの横断歩道を埋めて渡る様子と青空のすじ雲
信号が変わるたびにこれだけの人が一度に渡る。まだ午後なのに、である。

日傘をさした人、レジャーシートを小脇に抱えた人、コンビニの袋を提げた人。向かう方向はみな同じだ。川のほうである。

蛍光ベストが、あちこちに立っていた

歩きながらもう一つ、ずっと目についたものがある。人を守るために出てきている人たちだ。

交差点ごとに蛍光ベストが立っていた。警察官と、つばの広い帽子をかぶった安全要員。一人二人ではなく固まって立ち、手信号をやり取りしながら人波の流れを分けていた。バリケードが置かれた場所、人が滞留しそうな場所、車が入ってはいけない場所——そのすべてに人が配置されていた。

会場の中で起きることよりも、会場の外で先に片づけられている仕事のほうがずっと多い。昼間に歩いてみると、それがわかる。道路を空け、規制線を引き、人を立たせておく。夜8時からの25分のために、朝9時から動いていたのだ。

夜に空だけ見て帰ると、この部分はまるごと見えない。だから昼の写真を別に残しておきたかった。

上から見下ろした汝矣島

空が澄んでいて、雲もきれいに浮かんでいる。

青空の下、漢江と汝矣島のスカイラインを高所から見下ろした眺め
川の向こうまで見通せるほど空気が澄んでいた。遠くの山の稜線までそのまま見える。
63ビルと漢江、川に浮かぶ台船と河川敷に設置された白いテント
川の上に台船が何隻も位置につき、河川敷には白いテントが並んだ。ここが今夜の舞台だ。

川に浮かぶ台船、河川敷に沿って並ぶ白いテント。まだ何も起きていないのに、舞台はすでに整っていた。夜に見上げて感嘆することになるあの花火が、今は下のほうに静かに置かれている——そう思うと不思議だった。

国会議事堂と漢江、汝矣島公園一帯を一望する午後の広い眺め
国会議事堂(국회의사당)と汝矣島公園、その向こうに漢江。道路に車がほとんどいないのが、上から見るとよりはっきりする。

そして、空

この文章を書きたかった本当の理由は、実は空だ。

汝矣島シボムアパートと63ビルの上に広がる青空と白い入道雲
青がこれほど濃い日は、一年に何日もない。

青い、という言葉では足りない青だった。その上に入道雲がちょうどいい分量で乗っていて、川から吹いてくる風は涼しすぎも暑すぎもしない。半袖で歩くのにちょうどよく、日が落ちれば薄い上着が一枚ほしくなる程度。9月初めのソウルで、数日しかない天気だ。

妙に聞こえるかもしれないが、花火大会の日はいつも空がよかった。記憶のなかの花火大会の日は、たいていこんなふうに晴れていた。偶然だろうけれど、毎年この時期にこの空が繰り返されるというのが、この祭りを好きになった理由の一つな気がする。

今年もこれだけ空が開いてくれたのだから、より多くの人がこの夜を気持ちよく過ごして帰れますように。

昼のうちに出てくることを勧める理由

結論から言うと、当日は昼のうちに出てくるほうが、何かと得だ。

  • 場所。 いい場所は日が暮れるずっと前に埋まる。午後に来れば選べるが、夕方に来ると残った場所に座ることになる。
  • 食べ物。 開始が近づくほどコンビニもフードトラックも列が伸びる。昼のうちに買っておけば並ばずに済む。
  • 暑さと寒さの落差。 午後の日差しはまだ夏で、日陰と水がいる。日が落ちると川風がかなり涼しくなる。薄手の上着が一枚あれば、この落差を越えられる。
  • 歩く楽しさ。 通行止めになった大通りを歩けるのは、この日だけだ。それだけでも昼に出てくる理由になる。
  • 道を覚えておく。 夜は人波に押されて動くことになる。トイレ、出口、座る場所を明るいうちに一度見ておくと、夜がずっと楽になる。

アクセスとタイムテーブル

イベント名ソウル世界花火大会 2026(한화와 함께하는 서울세계불꽃축제 2026 / Seoul International Fireworks Festival)
場所汝矣島漢江公園(여의도 한강공원 / ヨイド・ハンガン公園)ソウル市永登浦区
本番9月5日(土)花火 20:00〜21:10
交通規制 ①63ビル ↔ 麻浦大橋(마포대교 / マポ大橋)南端、両方向。9月5日(土)15:00〜24:00
交通規制 ②元暁大橋(원효대교 / ウォニョ大橋)北端 ↔ 南端、両方向。9月5日(土)09:00 〜 9月6日(日)03:00
最寄り駅地下鉄5号線 汝矣ナル駅(여의나루역 / ヨイナル駅)
代替ルート5・9号線 汝矣島駅(여의도역)。当日は汝矣ナル駅が非常に混雑するため、こちらのほうが早いことがある
問い合わせタサン・コールセンター 120(ソウル市の総合案内。日本語対応あり)

当日のプログラム

時間プログラム
13:00〜18:00プレイベント・市民参加プログラム
19:40〜20:00公式行事
20:00〜21:10花火
20:00〜20:15🇬🇧 イギリス
20:20〜20:35🇺🇸 アメリカ
20:40〜21:10🇰🇷 韓国
21:10〜22:00アフターDJパフォーマンス

よくある質問

Q. 当日、汝矣島へ車で行ってもいいですか?
おすすめしません。9月5日は元暁大橋区間が朝9時から翌朝3時まで、63ビル〜麻浦大橋南端の区間が午後3時から24時まで、いずれも両方向で規制されます。規制区間の内側へは車は入れません。地下鉄をお使いください。

Q. 交通規制は何時から始まりますか?
現地の横断幕によれば、元暁大橋区間の朝9時がいちばん早いです。63ビル〜麻浦大橋南端の区間は午後3時からです。

Q. 何時ごろ行くのがいいですか?
花火は夜8時開始ですが、午後3時の時点ですでにかなりの人出でした。場所を選びたいなら、日が暮れる前に着くほうがいいです。

Q. 昼に行くと何ができますか?
通行止めの道路を歩けますし、場所も先に取れます。コンビニやフードトラックで並ばずに食べ物を買えます。トイレと出口の位置を明るいうちに把握しておくと、夜がまったく違います。

Q. 安全ですか?
交差点と規制区間ごとに警察と安全要員が配置されていました。ただし人出の多いイベントですので、誘導には従ってください。連れとはぐれたときの集合場所を先に決めておくことをおすすめします。人が密集すると携帯の電波がつながりにくくなります。

Q. 天気はどうですか?
9月5日当日は晴れでした。昼間の日差しは強いものの、川風があるので耐えられます。日が落ちると涼しくなるので、薄手の上着を一枚どうぞ。

一行でまとめると

花火大会が始まるのは夜8時ではなく、道路にカラーコーンが置かれる朝だ。その準備を一度見ておくと、夜空の見え方が少し変わる。今年もこれだけ空が晴れたのだから、来た人みんなにいい夜でありますように。

公式情報:ハンファ ソウル世界花火大会 公式サイト(韓国語) · Visit Seoul イベントページ(英語) · ソウル市 交通規制のお知らせ(韓国語)

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