ソウルについての文章の多くは、四日ほど滞在して帰る人が書いています。ここはその反対です。ここに住んでいる人間が書く記録です。
なんでもない火曜日にもこの街を歩いています。2月の朝7時の汝矣島がどんな顔をしているか、11時50分にどの店の前に列ができるか、10月末の漢江に光がどう落ちるか。それを書き留めておく場所です。
汝矣島で過ごした20年
大学を卒業し、就職のために初めて訪れた汝矣島(ヨイド)は、かっこいいけれど不思議な場所でした。金融の街でありながら、国会議事堂がある場所。韓国の経済と政治を一度に背負った島です。
初めて汝矣島駅で降りた日を今でも覚えています。男性は皆スーツを着ていて、女性はきちんとしたオフィス装いでした。昼になると建物から人が一斉にあふれ出し、一時間経つと嘘のように通りが静まりました。週末は誰も住んでいない街のようでした。
今はずいぶん変わりました。スーツ姿の人はほとんどおらず、みんな働きやすい服装です。平日でも週末でも、汝矣島にはいつも人がいます。
街が変わっていく間に、私も変わりました。ここで新入社員として社会人生活を始め、今は二十人を超える部署を任されています。金融ITが私の仕事です。汝矣島で働くあいだに結婚し、子どもが生まれました。私の二十代と三十代は、まるごとこの島の上にあります。
結婚する前は、江南(カンナム)にも蚕室(チャムシル)にも住みました。どちらも暮らしやすい街でした。それでも結局、腰を据えたのは汝矣島でした。いくつもの場所を経験して初めて、自分にとって一番いいのはここだと分かったからです。
そうして20年が過ぎました。そして年を重ねるほど、汝矣島がますます美しく見えるようになりました。汝矣島は隠された宝物のような場所です。通りすがりでは見えず、ここで暮らしてみて初めて分かる魅力がたくさんあります。
これから汝矣島はもっと変わるでしょう。けれど今は、築四十年を超えるマンションと新しく建った高層ビルが並んで立っています。ソウルの過ぎた時間とこれからの時間が一つの画面に収まる、活気のある美しい街です。
一時期はあまりに忙しすぎました。日が昇る前に家を出て、暗くなってから帰る日々の中では、すぐそばで咲いている汝矣島の桜さえまともに見たことがありませんでした。今思えば、あの時間がとても惜しいです。
汝矣島は私にとってありがたい場所です。正直に言えば、自分だけが知っていたい気持ちもあります。いい場所は静かなときが一番いいですから。それでもその気持ちより、もっと多くの人にこの島の美しさに気づいてほしいという思いのほうが、少しだけ大きいのです。だからこの記録を始めました。
いつか汝矣島が今よりずっと発展して素敵になったとき、今日私が残すこの記録が、汝矣島の歩んできた跡として残るのではないか。そんな気持ちで書いています。
韓国にいらっしゃるなら、汝矣島にはぜひ一度足を運んでみてください。ソウルに隠れた宝物のような場所です。
ここにあるもの
- 汝矣島 — ソウルの金融の島。会社員が実際に並ぶ昼のお店、公園一周3kmのコース、時間ごとに表情の変わる川。
- ソウルの四季 — 桜、夏の漢江、秋の光、冬。パンフレットではなく、その月が実際にどんな感じなのか。
- ソウルの外 — ソウルを離れて出かけた場所。国内の近郊から、ときには海外まで。
- グルメ — また行く店だけ。実際の値段、正直なメモ、そして地図。
- お祭りとイベント — 現場で書いた記録。交通規制、どこに立つか、何時に行くか、終わってどう帰るか。
このサイトのルール
- すべて実際に足を運びます。 AIが書いたガイドも、プレスリリースの書き直しもありません。
- 写真はすべて自分で撮っています。 ストックフォトは使いません。
- 料金と営業時間には確認した日付を書きます。 ソウルは変化が速い街です。
- 間違いがあれば直し、直したことを明記します。
言語
このサイトは English・한국어・日本語・繁體中文 で書いています。すべての記事が四言語あるわけではありません。ソウルに来る方に一番必要なガイドから翻訳しています。
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